今回は、なぜ病気になるかをお話しします。病気になるのは、何らかの原因があるからです。ウイルスに感染しておこる病気もありますし、がんのように遺伝子にキズがついておこる病気もあります。どんな病気でも次の5つが原因でおこりますので、注意してください。
(1) 口の中に入っている金属の詰めものや被せもの
(2) 化学物質による汚染(食べもの、飲みもの、化粧品など)
(3) 電磁波(携帯電話、電子レンジ、ドライヤーなど)
(4) 潜在感染(ウイルス、細菌、カビ、寄生虫など)
(5) 精神的ストレス
(1)~(5)の原因で最も歯科治療に関係するのは(1)と(4)です。まず、(1)の金属汚染ですが、もともと人間の身体の中には金属はありません。これは健康な歯の代用品なのです。これを体内に入れることによってガルバニー電流というものが流れ、この電流が交感神経を刺激しさまざまな病気の原因になったり、痛みはないが不快な症状が現れる不定愁訴の原因になるといわれています。この状態を改善するには、口の中に入っている金属をはずして金属以外の材料で詰めかえたり、被せたりすることです。諸外国の人から見ると、日本人の口の中は金属だらけだといわれます。むし歯が多いことに加え、健康保険で金属の詰めものや被せものを入れることが可能なため、諸外国よりも多くなったと思います。古くなった金属は腐食しますし、唾液の中に金属が溶けだして身体の中に重金属が溜まる原因になります。
また、(4)の潜在感染ですが、最近多いのが歯周病による感染です。35歳以上の日本人の80%がかかっている病気です。今まで歯周病治療は、健康保険で歯石を取ったりクリーニングをしたり、悪い歯ぐきを手術したりしていました。その時は良くなるのですが、数ヵ月すると再発してしまうことが多くあります。それを繰り返していると歯を支えている骨が溶けてきて、ぐらぐら動いて噛みづらくなってしまいます。このような悪循環を断ち切る方法として脚光を浴びているのが、歯周病の原因である歯周病菌やカビの菌を除菌する「トータルヘルスプログラム」という治療方法です。この方法により歯周病の原因を取り除くことが可能になりました。
このように、病気の原因となり得るものを除去して、身体に悪いものを摂取しない日常生活を送ることが、病気にならない唯一の方法だと考えます。
すまいる歯科 阿部 祐一 院長
医療法人 ハートフル会
すまいる歯科